20141015

【和訳】Roberta Flack - Killing Me Softly With His Song

*コーラスの主語は全てheですが、各々意訳の際に変更しています。

*killing me softly
「魅了する」「夢中にする」「引き込む」など考えました。が。基本的には素直に「圧倒する」と訳しました。肝心なところなのに、自分にガッカリです。
全く違う言葉にしちゃおうかなとも思ったのですが…
「押し流す」は、ちょっと行き過ぎかな~?「満たす」も「訴える」もイマイチ。「貫く」だとsoftlyに繋がらないし、「包む」だと優しすぎるなー…
といった感じで、あーでもないこーでもないと大苦戦でした。

そしてこの曲はインスタントコーヒーのCMでお馴染みです。そのせいでしょうか。softlyをどう訳すか考えた時、そっと垂らしたミルクがコーヒーに滲んでいく絵が浮かんだので「じんわりと」としてみました。もっとふんわりした言葉が思い付けば良かったけど… このせいか全体的にも熱っぽい感じになってしまいました。

*has a style
「個性的」と訳しましたが… 上と同様、日本語の語彙不足を痛感しています。

わたしの歌を歌ってるのに、わたしの姿は目に入ってない。という部分がたまらなく好きです。孤高な感じがしますね。

******

Strumming my pain with his fingers
Singing my life with his words
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me softly with his song
わたしの苦悩を爪弾く 彼の指
わたしの人生を謡う 彼の言葉
わたしをじんわりと圧倒する 彼の歌
彼の言葉が わたしの生涯を謡い
彼の歌に じんわりと魅せられていく

I heard he sang a good song
I heard he *had a style
And so I came to see him
To listen for a while
And there he was this young boy
A stranger to my eyes
良い歌を歌う奴だと
個性的な奴だと聞いて
だったらちょっと聴いてみようと
観に来てみたら
噂の彼は まだ若い青年
初めて見る類の人

Strumming my pain with his fingers
Singing my life with his words
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me softly with his song
わたしの苦悩を爪弾く 彼の指
わたしの人生を謡う 彼の言葉
わたしをじんわりと圧倒する 彼の歌
彼の言葉が わたしの生涯を謡い
彼の歌に じんわりと魅せられていく

I felt all flushed with fever
Embarassed by the crowd
I felt he found my letters
And read each one out loud
I prayed that he would finish
But he just kept right on
身体中が熱く火照った
大勢の観客に恥じ入った
まるで私的な手紙を暴かれて
一通一通 大声で読み上げられる感覚
もう止めてと祈ったけれど
彼は公然と先を続けた

Strumming my pain with his fingers
Singing my life with his words
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me softly with his song
わたしの苦悩を爪弾く 彼の指
わたしの人生を謡う 彼の言葉
わたしをじんわりと圧倒する 彼の歌
彼の言葉が わたしの生涯を謡い
彼の歌に じんわりと魅せられていく

He sang as if he knew me
In all my dark despair
And then he looked right through me
As if I wasn't there
And he just kept on singing
Singing clear and strong
まるでわたしを知ってるみたいに
暗い絶望の日々を知ってるみたいに
彼は歌い そしてこちらに目を向け
そこにわたしが存在しないかのように
わたしを見透かした
そしてひたすら歌い続けた
はっきりと力強い歌声で

Strumming my pain with his fingers
Singing my life with his words
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me softly with his song
わたしの苦悩を爪弾く 彼の指
わたしの人生を謡う 彼の言葉
わたしをじんわりと圧倒する 彼の歌
彼の言葉が わたしの生涯を謡い
彼の歌に じんわりと魅せられていく

Strumming my pain with his fingers
Singing my life with his words
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me
わたしの苦悩を爪弾く 彼の指
わたしの人生を謡う 彼の言葉
わたしをじんわりと魅了する 彼の歌
彼の言葉が わたしの生涯を謡い
魅せられていく

He was strumming my pain
Yeah, he was singing my life
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me softly
With his song
彼はわたしの苦悩を爪弾き
わたしの人生を歌っていた
わたしをじんわりと魅了する 彼の歌
彼の言葉が わたしの生涯を謡い
彼の歌に じんわりと魅せられていく
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6 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  2. ありがとうございました。
    ネスカフェのCM懐かしいですね(笑)

    私も「私がそこにいないかのように…」の綴りはスゴイと思います。
    実在するのに実在しない、この2つが見事に同居して、そこにいる彼女の切なさを一層感じさせます。

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    1. 削除済のコメントについてで申し訳ないのですが…
      おお~!と声を出して唸ってしまいました。真綿、良いですね!「しめつける」に件の詩の「降る」ような静けさも感じられて、ものすごくしっくり来ました。わたしが謡うとした部分も「綴る」の方がすっと伝わる感じがしました。勉強になりますm(__)m

      ちなみにわたしはkillingを戸惑いと捉えました。

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  3. 今回は大変失礼しました。 コメント内容の1部が、あるべきではないなと思い勝手に削除させて頂きました。m(_ _)m

    私は"killing"がずっと戸惑いでした。
    この英語のニュアンスを、どうしても日本語としてしっくりとくる語で表現出来なかったのです。

    今回「じんわり圧倒され〜 魅せられていく」件を拝見した時に、これは「切なさ」に近いのかな?と、ふぅと思う事ができました。

    「綴られ」も、実は「私の生涯を〜」からきています。 「真綿」のヒントになった中也の「生い立ちの歌」にうまくイメージが重なったのですね。


    zoeさんの描かれている人物は、その性格がハッキリと現れているのでとても共感が持てます。

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    1. わたしとしては、とても興味深いコメントを頂いて、素直に嬉しかったです。

      ブログを始めて自分の和訳が世間様の目に触れるようになったのは確かなのに、Vickeさんのコメントを読んで初めて、本当の意味で誰かに自分の和訳を読んでもらったような気持ちになりました。

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    2. その様に感じて頂きありがとうございます。 恥ずかしさで多少戸惑いつつ、とても嬉しいです。

      この先、もしかしたら和訳コメントのやりとりで、今回同様に浅はかな記述をしてしまうことがあるかもしれませんが、その時はどうぞ遠慮なくコメントをいただければ幸です。

      更新されていく記事、楽しみにしてます。 これからも宜しくお願いします。

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