20140503

【雑談】パオロ・ヌティーニの観ておくべきライブ映像10選。

2014年4月、5年ぶりとなる3作目のアルバムCaustic Loveを発表するパオロ。続く5月の来日公演までの期間、パオロについての紹介記事をちょこちょこ書いています。
来日キャンセルになってしまいましたが、リアレンジの時を夢見て。一人でも多くの人がパオロの魅力を知って、パオロを好きになってくれるように。アルバムを買ってくれるように。少しずつですがわたしの知っている限りのことを紹介できたらと思います。

パオロは何といってもライブの人。今回は今までに観たライブ映像の中からお気に入りを10本選んでみました。タイトルをクリックすると個別の和訳記事に移動します。

******

High Hopes (T in the Park 2009)
Sunny Side Upプロモーション以降はバンドの平均年齢がかなり高く、アルバムの歌詞の内容も隠居したおじいちゃんが書いたようなものが多いです。その中で珍しくこの曲は青年から年長者へ向けた視点で書かれた、少し若い内容の曲です。歌い方も同時期の他の曲に比べたら少し若い。



New Shoes (Eden Sessions 2010)
陰鬱な雰囲気の曲が多いThese Streetsの中で、物凄く明るくてポップな曲。アメリカに進出して一番人気だったのはこれだったと思います。パオロの曲はCD音源とライブでは全く違う魅力があって、どちらも素晴らしいです。この曲もCD音源では軽やかに、爽やかに、という印象が強く、ライブでは内側から溢れ出るエネルギーを感じるような仕上がりになっています。



Million Faces (Glastonbury 2007)
パオロの曲には一曲も捨て曲がないのは間違いないのですが、切々としたラヴソングはThese StreetsではLast RequestやRewindがあって、さらにSunny Side UpではNo Other Wayというかなりヘビーな一曲があるので、どちらかといえば影が薄い曲なのかなと思います。でもわたしは大好きな曲で、ベストトラックを選ぶなら間違いなくこの曲をリストに入れます。2007年はまだまだデビューしたての新人で、それでもこんなに堂々としているのですが、やはりまだ若さがあって、歌い方も若干おじいちゃん化してるかな?程度なのが今見ると新鮮です。



Pencil Full of Lead (Later... with Jools Holland)
ジュールズ楽団のホーン隊が豪華なのと、ウッドベース(いつもはエレキ)がこの曲の雰囲気にすごく似合ってるなあと思います。たぶんこの中で一番年下なのに、誰よりも年よりに見えるのが凄い。



Scream (Funk My Life Up) (BBC Radio1 2014)
ゼイン・ロウでトラック初披露になってすぐに公開されたこのライブ版。ブランクを経ての新作に少し不安だったものの、これを聞いて期待しか感じなかった。



Last Request (iConcerts 2010)
2010年はSunny Side Upのプロモーション時期だったので、These Streetsの曲もそれに合わせた癖のあるアレンジが多かったように思います。Last Requestも当時はもっと朗らかに軽さのある声で歌っていたので、こんなにしっとり歌う姿が、わたしの目には珍しく映りました。These Streetsの頃の繊細さを感じられて魅力的です。



10/10 - Alloway Groove (Sziget 2012)
Alloway GrooveはThese Streets収録のラストトラックで、当時から今でも大体アンコールの最後に演奏しています。Sziget 2012のセットは陽気や観客の雰囲気も含め素晴らしいので、繰り返し観ています。是非大画面表示にしてご覧下さい。わたしはお気に入りのバンドがフェスに出る時、できるだけ夕暮れから夜にかけてのステージで見たいなと思うのですが、パオロの場合は、例えばもしもフジロックに出演なんてことになったら、ティータイム辺りのグリーンステージでビール片手に見たいなといつもこの動画を見て思っています。



These Streets (Paléo Festival 2010)
デビューアルバムのタイトルトラック。ギターだけのシンプルな構成と歌声に照明もよく合っていて素敵だなと思います。18歳で書いたとは思えない歌詞。進学で実家を離れた時、よくこのアルバムを聴いて、この曲を何度もリピートしてたことを思い出します。



Jenny, Don't Be Hasty (Live in Roma 2010)
These Streetsは夜のアルバムだと思います。このライヴは出だしでブレがあって完璧とは言えないのですが、アウトロが素敵で、会場の暗さが曲に合っていて気に入っています。



Funky Cigarette (Lowlands 2009)
この曲もほぼ毎回演奏しています。普段に比べれば小規模ながらも楽しそうに演奏するバンドや、ファンキーシガレット(=マリファナ)を吸ってぶっ飛んでるような顔を見せるパオロがすごく可愛い。ジャングルブックのキング・ルーイのフィギュアが飾ってあるのは、ここでもI Wanna Be Like Youを演奏したからだと思います。



******
パオロはこれまでに数多くのカバー曲(全部で100曲くらい?)を披露してきました。どの曲も本家に引けを取らない、あるいは本家を越えていると思わせるような出来で、シンガーとしての実力が充分に発揮されています。
そんなカバー曲の中からも、お気に入りを少しだけ紹介します。

Time To Pretend by MGMT (Pink Pop 2010)
MGMTの楽曲は今まで色んな人たちにカバーされてきました。特にTime To PretendはMGMTのデビューシングルにしてKidsと並ぶ大ヒット曲。2008-2009年の間には、プロもアマも関係無く、ライブ会場やネット上で、こぞってカバー合戦を繰り広げていたように思います。
その中でもパオロのカバーは群を抜いて素晴らしい。頻繁に演奏していたのはちょうどSunny Side Upのプロモーション中で、アルバムの中に混ざってても全然違和感ないなと思ってしまうほど、自分のものにしていたのが印象的でした。



Daydream by The Lovin' Spoonful
フルバンドのスタジアムとアコースティックのインストアでは演奏が違うのは当然ですが、大きな会場と小さな会場にいるパオロにはどちらも全く違う表情があって、驚かされます。



Wake Up by Arcade Fire
パオロは古いレコードばかり聴いてるわけではなくて、最新の音楽も好きなんです。ただそれをパオロがカバーすると、50年前からある名曲のように聞こえてしまうんです。アーケイド・ファイアはかなり壮大で、オリジナルももちろん大好きですが、パオロはそれとは全然違う魅力を引き出しているなと思いました。



******
いかがだったでしょうか?いつかこんなライブの数々が、日本で観れる日が来るといいですね。

0 comments:

コメントを投稿